種なしブドウって不思議ですよね〜
食欲の秋、ということで先日柿をかったのですが、その柿がなんと種なしでした。
柿の種って大きいので包丁で切るときや食べるときに気を遣うんですよね。無防備に噛んだら歯が痛かった・・・てよくありませんか?
種なしといえば外に身近なものと言えば種なしブドウですよね。
こういった種のない果物はたしかに食べやすいのですが、冷静に考えるとどうやって作ったのか気になりませんか?
品種改良じゃないの?
って思う人も多いかもしれませんが、種ができないと栽培できないから品種改良で種なしの果物を作ることは不可能です。
じゃぁ、果物のクローン!?
って、昔からあるのにクローンなんて高度な技術はないでしょう。
どうですか?だんだん気になってきましたか?
実は、種なしの果物というのはそういう品種があるわけではないのです!
普通の果物にジベレリンという植物ホルモンを与えることで種なしの果物ができてしまいます。
一般的な果実ができるプロセスは次のようになります。
受粉→種子が成長→種子ホルモンが分泌→子房が肥大化して果実になる
これをグッとみると、種子ホルモンを与えれば種子がなくても果実ができるのでは・・・という発想がでてきませんか?
実際には種子ホルモンではなくジベレリンというホルモンを与えることで一部の果実は果肉を成長させることが分かっています。
実際の現場では、受粉前の花をジベレリン溶液に浸します。そうすることで子房がジベレリンの刺激を受け果実を成長させ始めるのです。
ですから、種なしの果物って品種改良とかではないので危険な食べ物ではないわけですね。安心して食べやすさを満喫しましょう!