理系女子の科学大好き

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レンコンの穴!

昨日は自炊の日。

レンコンを買ってきて煮物を作りました。料理は割と得意だったりします。

理系女子は料理なんて興味ないのでは?と思う人もいるかもしれませんが、そんなことないですよ。

料理って見方を変えれば化学反応の実験みたいなものですからね、ってそんな風に考えたら美味しくなりなりますね。

さて、話はレンコンにもどりましょう。

みなさんはレンコンってど植物のどこの部分を食べているかご存じですか?

漢字で書くと「蓮根」とかきますから、蓮(ハス)の根と言いたいところです。

しかし、本当は根ではなく茎(地下茎)なんですね。

泥水の上に浮いている葉っぱの下にある部分なので、昔の人は根と勘違いして名付けたんですかね〜?

それはさておき蓮根の一番の特徴はその大きな穴です。

約10個ぐらい大きな穴が開いていますがこれは一体何なんでしょうか?

その話をする前にまずは茎の構造と役割の話をしましょう。

茎を輪切りにするとどんな植物でも維管束とよばれる穴が複数開いています。

根から吸収した水分を運ぶのが道管、葉で光合成によって作られた栄養分を運ぶのが師管と呼ばれていて、この2つを合わせて維管束って呼んでます。

こう書くと、蓮根の穴は特大の維管束と思いたくなるところです、答えはブーです(笑)

実は、これは維管束とちがい通気孔なんです。

通気孔というのは葉から取り込んだ酸素を根や茎に送るための穴です。通常の植物ではこんなに大きな通気孔はありません。

蓮根がこんなに大きな通気孔を持つ理由はその生息環境と深い関係があります。

一般的に普通の土の場合はある程度酸素を含んでいるのでこれほど大きい通気孔が無くても十分に酸素が足りますが、泥の中というのはとても酸素が少ない状況です。その中で根や茎に十分な酸素を送るためにあんなに大きな通気孔をもっているんですね。

泥水の中でも生きていけるように進化した結果なんです。

あの穴はレンコンの生き残りをかけた泥水への挑戦の跡なわけですね。

そう思いながらレンコンを食べるとまた感慨深いものがあるでしょ!?